【ネタバレ有】ダンガンロンパV3 感想

ダンガンロンパV3をクリアしました。

率直な感想は
・ラストまでの展開は前作に劣らないレベルで面白い
・ラストの展開が受け入れられなくて評価がガタ落ち
・結果的にゲームの評価としては別にやらなくて良い
です。


勿体無い。




なんて勿体無い…




クリア後に色々調べてみたら、俺と同じ感想を抱いている人も多く、
まぁあのラストは受け入れられる人は少ないよなぁと。
ホンマなんで人々はこの方式のラストにして失敗を繰り返していくのか…w

もともとこのゲームをやろうと思ったきっかけは、
知り合いのV3体験版配信を見て、すごい展開とテンポに衝撃を受けたから。
んでこれは1からやろう!と思って順々にクリアしていって
かなーり満足度が高かったからその反動も多少はある気はする。

それも含めたこのゲームの感想を、俺の心がアツいうちに並べていきます。

ストーリー

上記の通り、ラストまでの展開はだいぶいい感じです。

マイナスポイント

・1章
動機が急すぎて、お互いを知ったり掘り下げる前にコロシアイが始まったのが少し残念。
紅鮭でキャラ像は見えるとはいえ、本筋ストーリーでほとんど話さずに天海くんがいなくなるし、
この動機で物語が動いても、人間ドラマ的なものが見えるのかなぁと不安がよぎってました。

んでこれをうまく持っていくためには赤松楓のあの展開というわけで、
正直それ以外で納得いく解が無いと思うから展開的には間違ってないんだけど、
間違ってないから良い、というわけではない。もうちょっと掘り下げが欲しかった。

超個人的意見だと、学級裁判まではもっと長くて良かったとも思える。

・3章
フロアクソすぎ(超個人的意見)
そもそもフロアを歩くこと自体が怖いのに、
アンジーの周りをあんな壁にしてくることがマジでクソ。
必要な演出なら涙を飲むけど、別にあの壁である必要なかったでしょ。
ゲームに対して嫌悪感を覚えたレベル、意味のない怖さはこの世に不要だからスタッフ反省して。

空き部屋も神社っぽいとこも怖かったけど、アンジーの壁よりはマシ。
いやもともとコロシアイという不条理な怖さがある以上その文句は間違ってない?という意見もあると思いますが、
そんなの関係なく俺が怖いからマイナスです。
それ以上でもそれ以下でもありません。

・ラスト
「ゲームの世界だよ!」ラストはいい結果を生まないのはこれまで散々出てきているのに、
またしてもやってしまって終わり悪ければすべて悪しを進めてしまったことが罪。

というかこの手法はもう斬新でもなんでもないから、
どうせやるならそこからさらに読めない展開を作ってほしかったなぁ。

あとはコスプレとはいえ出す意味のない旧キャラをポンポン出したところ。
喜ぶと思ったのか?それとも何か別の意図が?
SEがいちいちうっさいし旧キャラが出ることによる展開の盛り上がりもないし、
マジで時間の無駄だった、江ノ島だけで十分事足りるでしょ。

そしてなにより理論武装でオーディエンスの声が出てきたところ。
「キャラが死ぬのがダンガンロンパだろ!」
寒気したし不快感やばくてさっさとゲームを終わらせたい以外の感情が生まれなくて、
コスプレあたりからずっと嫌な思いしてた。
上げて落とすってこんなに効果あるんやなって思ったくらい。
つむぎに代役させて喋るだけで多分こんな文句を言わなかったのに、なんでそれができなかったのか。

まぁこのオーディエンスはユーザーを風刺しているという見方もあって、
もしそれが真実ならおもろい展開もあり得ると思ったけど
残念ながらいい方向には転ばず。

・ユーザーを風刺していたとしたら
 →最原や春川にユーザー(俺たち)をギタギタに罵る展開が欲しかった
・ユーザーを風刺していなかったとしたら
 →オーディエンスうざすぎて苦痛、死ね

個人差はあると思うけどかなりの人が求めていない結果だったんじゃなかったのかなぁ。
スタッフ会議でも

有能な部下「いや、このラスト絶対ダメですよ…もはや使い古されてるし、ユーザー馬鹿にしてません…?」
無能な上司「何を言っている!プレイしているゲームがまさかゲーム内でも"ゲームの世界"なんて…あぁ!なんて斬新!自分の才能が憎い」

なんて行われていたんじゃないでしょうか。
こんな不毛な妄想をしてしまうくらい、俺の中ではダメでした。

むしろ、ほかの方のレビューとかも見てると、
逆にスタッフが嫌気がさして「もうこのゲームめちゃくちゃにしたれ!これで続編出んやろ!」
という思いからこのラストにした説もあがってて、それはそれでありえそうw
アガペの4巻みたいな…

プラスポイント

落としてあげるために、プラスポイントも書いていきましょう。
前述してますが、個人的ダメポイントが大事なところに詰まってたから評価が落ちているだけで、
ゲーム進行中はかなり楽しめてました。

・1章
マイナスポイントもありましたが、やっぱり赤松クロ展開は衝撃で鳥肌。
ギミックに難はあるものの、それもラストで解明されるわけで
一体この先、どうなってしまうのかーーー!感が出るのはワクワク感が掻き立てられるので良かったです。

赤松が絶望サイドに落ちるように見せかけて、実際は落ちていなかったとかもGoodでした。
続き・・・やるしかねぇ・・・みたいな感じになってた。

・2章
トリックや展開は衝撃度はなくとも安定して楽しかったので、1章に引き続き楽しめたけど、
なにより裁判後の東条斬美がMAXポイント。

動機にて、抱えているものの大きさで彼女は動くわけだけど、
最後にとった選択肢が「逃げ」なのがもう人間臭さMAXIMUMで相当震えた。
あれほどパーフェクトを貫いていたキャラが、あれほどまでに。
正直2章終了時点では、前作前々作より遥かに評価してて、
ホンマこのシリーズ最高やな・・・と思いながらプレイしてました。
この感情は一体どこへ、どうやって消えてしまったのか・・・

・4章
ここは考え方や捉え方では胸糞展開にもなってしまうけど、
ちゃんと設定とギミック活かして謎解きに近いことを体験させているのはお見事。
ここは個人差あるけど「気付き」でどんどん謎が解かれていくのは爽快だった。
※個人差はあります、うちも別の章の裁判とかで苦労してたしw

エラーのところはややゴリ押し感があるけど、
個人的見解でいくと確かにゴン太にするしかないし、
ここでこのキャラクターを失うことの悲壮感がとんでもないので、
この辺の見せ方もうめぇなぁと終始感心。

・王馬くん
どう考えても俺が好きになるキャラクターじゃなくて、
今ももちろん好きじゃないんだけど物語に絶対必要なキャラ。
他の作品で例えるとアイマスの水瀬伊織とかまどかマギカの美樹さやかみたいな感じ。
※個人の見解です。

気づいたらこのキャラの言動を気にしてたり憤慨してたり、
結局追わないといけなくなってしまったキャラクターに仕立て上げられてて、
そして最後に自分自身のスジだけはしっかり通していく。
やるやん。

実際このゲーム、ちょっとイカれたキャラクターばっかいるわけで、
王馬くんもその中の一人で才能と性格は最後までぶれてなくて、
ゲーム内のキャラと、プレイヤーをずっとかき回してたのは素晴らしい。
ムカつくけどw

このあたりがプラスポイント。
王馬くんだけじゃなくて他のキャラの魅力ポイントも高いけどそれは後述。

キャラクター

このゲーム、1,2以上にキャラ濃いし魅力あると思う。
以下羅列していきます。

赤松楓

最強
このキャラクターの弱点が1つも見当たらない。
プラスポイントに書いたとおり、このキャラの衝撃展開で心揺さぶられたわけだし、
俺の中での印象度はMAX
見た目も性格も悪くなくてストーリーの起点だから100点あげて良い。

東条斬美

かっこよすぎてその時点で高評価、85点はある。
最後まで残ってほしかったレベルだけど、こういうキャラは動かしやすいだろうからどうか・・・
と思ってたらあまりに早いタイミングで脱落。

ただ、前述の通り最後の必死に逃げるシーンでさらに評価爆上がり。
しっかり人間だった。。。

夢野秘密子

残ると思ってなかった枠w
3章を経てからの成長はもちろんいい感じなんだけど、
夢野の成長を見る物語、、、と考えると一気に安モンになる。。。
魔法である設定が全然活かせてなかったよな感もあるからこんな評価なのかも。

春川魔姫

脳味噌百田。
といっても別に最原の片腕とかになってもらっても困るポジに思えたので、
ちょっとやりすぎ感はあったもののいい鞘に収まってそう。

このキャラも百田のことしか考えてないこと以外は弱点がほとんどない。
よく作った。(上から目線)

茶柱転子

うちが好きになるキャラじゃないけど、このキャラマジでやばすぎる。
夢野への対応がもうママのそれで、
なにより3章の儀式で最後まで声を上げなかったこと。
首にカマ刺さってて、即死ではなくまだ動ける状態であったと明言されてるのに、
仲間(主に夢野)のために自分を最後まで殺したって考えると・・・

3章はマジでクソだと思ってるけど、転子のおかげでだーーーーいぶ上方補正されてます。
悲しいことに脱落してからの株爆上がり勢。
RPGで使うね・・・

白銀つむぎ

途中で存在を忘れてたキャラ。
といってもキャラ自体はそんな悪くない。
何回も言ってるけど、最終章でコスプレの設定をひどい方向に使いすぎたw
そのせいでキャラ自体の印象度も一気に薄くなって、
つむぎというキャラは俺の中で一番心に残らないキャラになってしまった、ある意味不幸な人。

夜長アンジー

途中でたまに出すマジトーンの真意を理解できなかったのが残念。
本当にただ感じたとおりの印象でいいんだろうか。
→適当におふざけしてるように見せかけて、実際は鋭い観察眼の持ち主ルート。

そんなわけで、実は黒幕かもなぁと思ってた一人でもあります。
ちょっと安直じゃない?とも思われるけど、このゲームだと逆に安直も十分あるので、
いい感じに振り回されましたね。
どうでもいいけどキャラはどっちに転ぼうがそんなに好きじゃないです。

入間美兎

うちのキャラ評価は割と単純なところもあって、
入間に関してはデフォルト立ち絵の顔がかっこよすぎるからそれだけで70点あげれる。
とかそういうレベルです。
BBCPあたりのマコト・ナナヤのキャラ絵とかも、その作品だけかっこよすぎて好きになったから
入間もマジで同じ感じ。
ちなみにBBCFとBBTAGのマコトの見た目は全然好きじゃないので、
このキャラもある日突然20点くらいに下がる可能性、相当あります。

このキャラ公式テキストですら「仲良くなってしまった・・・」とか書かれるレベルだし、
実際異常者すぎて顔以外は0点に近い。
ただ最強ハンマー作ったりとか、4章で完全自分有利のフィールドで戦うという人間臭さとか、
そういうところは微量ながら評価ポイントでしたね。

最原終一

主人公なので自動的に好きになるし自動的に評価も高くなります。
苗木くんも日向くんもそうやってきました。※日向くんは状況にもよる。

僕は探偵だ・・・僕はこうするのが正解なんだ・・・
みたいな感じで苦悩していくのは人間度高くていいですね。

まぁシリーズ的にもお話的にも主人公がダメだと他すべてもダメに見えるので、
かなりいい感じにまとまってた気はする。
超常識人枠。

百田解斗

お騒がせ枠。
実際にはかなりいいポジションなんだけど、
俺個人の評価をいえばそこそこマイナス。
理由は4章で勝手にキレて勝手に最原くんとケンカしたから。
ホンマにそれだけw

なので見せ方によってはめっちゃええキャラやん!ってなってただろうに残念。

星竜馬

キャラとしてはそんなに嫌いじゃないけど、
この見た目にする必要あった?っていうのはたぶん一生ついて来る。

別にそうじゃなくても2章は成り立たせることはできるし、
イマイチあの見た目であることの理由がなかった気がする。
夢野の魔法と同じ感覚。

天海蘭太郎

見た目および第一印象では一番気に入ってたけど即脱落w
赤松もそうだし、俺は人を見る目がないのかも。

このキャラの裁判の立ち位置見たかったな。
配信で見たから覚えてないけど、体験版は天海くんがいたんだっけか。
おまけモードで設定掘り下げるね・・・

獄原ゴン太

メガネがなければ。。。 ※個人の意見です。

虫会のシーンは好きじゃないけど、
まぁこのキャラも嫌いになることが難しいキャラ。
知能が子供だからそういったキャラが嫌いな人は無理かもしれないけど、
しゃべるだけで癒しになるからうちの中ではポイント高し。
でも、正直残れないだろうなと思ってたし、流石に4章の展開はやばかった。
ゴン太・・・

王馬小吉

ムカつきつつも、コイツは必要なキャラだな・・・と思いつつ、ムカつく。
結局5章までそれを繰り返して、
最終的に最もスジを通したのはこのクソガキだったというわけ。

かっこいいとは思わないし、好きなキャラではないけど嫌いになれないし、
前述の通り物語に絶対必要なキャラであるため評価は意外と高い。
とんでもねぇキャラ作ったな。

真宮寺是清

ゴミ。
語る内容も理由もない。

民族の話?を細かく聞きたい人はいいかもしれない。
変な人、0点。

キーボ

実はそんなに好きじゃなく、ロボの感じと人間味が中途半端にブレンドされてるような感じだった。
いや、それがキャラコンセプトなんだが?って言われたらそれまでだけど、
つまりは俺があんまり好きじゃない理由はそれだから、で治まる。

もう普通に人間やんってところもあれば、
空気読めないところとか光出したりとか、
かなりブレてた(それが狙いかもしれんけど)ので感情移入はできなかった。

総評

1は96点
2は93点
くらいとすると

3は81点

くらいです。
ちなみに5章終了時点では97点か98点あります。
終わり悪ければすべて悪し!
繰り返すけどもったいない作品だったw

まぁでもキャラの濃さとか各章の濃密なストーリーは語れるし、
賛否両論ラストもそれを糧に語れるから、話題性としてはバツグンなので、
ある意味大成功ゲームかもしれない。

続編出るなら完全に一新しましょ。
これだけやってもし次でて過去作にすがったらいよいよ終わりな気がするw
もしくはそれを覆すレベルのシナリオになるかかな。

ご清聴ありがとうございました。

ゲーム

Posted by cho13